東北キャンプツーリング

2003.8.4(月) ? 7(木)

8月6日(水)

奥州見学に満腹の一日

3日目の目的地は平泉町。キャンプ場からは30Kmくらいなので1時間くらいで着くはず。朝飯を食べ終え9時過ぎに出発、R4号をひたすら南下する。

大体予定の1時間くらいで中尊寺近くの駐車場に到着。バイクを止めてバイクに乗せるため荷物と格闘していると、駐車場のおばちゃんが荷物を預かってくれるという。岩手のおばちゃんは親切だな、と思いながら中尊寺見学に向かう。

いきなり急な「月見坂」を汗だくになって登り、ポツポツとあるお堂を見学。平日なのに観光客がかなり多かった。本堂は改装中で、周りに緑の網が張られていた。

中尊寺入り口

中尊寺の入り口。このすぐ先が「月見坂」

改装中の中尊寺

改装中の中尊寺。

次は中尊寺で有料の「金色堂」を見学。中には藤原3代の遺体が納められているという。期待して入ってみたが、覆堂の中にある金色堂は周りをガラスで囲まれていていまいちありがたみが感じられなかった。

一通り見て回った後、近くの食堂で昼食。続いて、高舘・義経堂へ向かう。ここは歩いていける距離で(といってもそれなりに歩きますが)、山を登っていった所にある。

右手下方には北上川が流れる場所で、ひっそりと建っているといった感じで、義経最期の地と言われている割にはかなり寂しかった。

金色堂

金色堂の入り口。奥の建物の中に金色堂が入っています。

義経堂

義経堂。中には義経像が一体置いてある。小さいお堂と場所が寂しさを助長していた。

汗だくになりながら駐車場へ向かい、次は毛越寺へ。さすがに歩くと遠そうなのでバイクで移動。駐車場のおばちゃんから荷物を受け取り、出ていく時「またきてね」と親切なおばちゃん。

アクシデント続きだった友人は、このおばちゃんのおかげでまた岩手に来てもいいかなと思ったらしい。

親切なおばちゃんのいる駐車場を後に、毛越寺へ向かう。ここでも駐車料金を払い、中へ入る。入ってちょっとすると、友人がだれかと話し込んでいる。かなり長いこと話していて戻ってきたときに聞いてみると、ベルギー人に声をかけられたとの事。ベルギー人は星の観測に来ていて、ユースホステルに泊まる予定らしい。ただ時間前には入れてくれない為、暇を持てあまして友人に声をかけたらしい。

毛越寺はネットで調べていて分かっていたが、ほとんどの建物はなくなっていて「跡」がほとんど。池に浮かべてある、龍?の頭をつけ、当時を再現した船は妙にわざとらしかった。

毛越寺本堂

毛越寺の本堂

常行堂

毛越寺で残っている数少ない建物の一つ常行堂。

あまり見るところの無かった毛越寺を後に、達谷窟(たっこくのいわや)へ向かう。ここは坂上田村麻呂が東征の際、毘沙門天の加護を謝して京の清水寺を模して毘沙門堂を建立、鞍馬寺にならって108体の多門天を奉ったのが始まりらしい。

征夷大将軍の東征って単なるその地を手に入れたい為の、建前のような気がするが、ネットで見る限りこの建築物は凄そうだ。

実際見てみると、ちょっと拍子抜け。イメージではでかい岩壁に沿って建てられた、かなり大きな建築物と思っていたが、イメージよりふた回りほど小さかった。

とは言っても、岩壁に沿って建てられたものはそれなりに迫力があり、見に来た甲斐があった。また、今は頭部しか残っていない大摩崖仏(だいまがいぶつ)も私には新鮮だった。

達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門堂

達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門堂。
だいぶ古いものだと思っていたんだけど、京都の清水寺をモデルにして建立したという説明書きがあった。

大摩崖仏(だいまがいぶつ)

達谷窟の大摩崖仏(だいまがいぶつ)。
頭だけしか残ってなかったので、いまいち迫力がなかった。

もう少し時間があれば「巌美渓」にも行ってみたかったが、ここを出るときには5時を過ぎていてキャンプ場に戻ることにした。

帰りに温泉に入ろうということで、キャンプ場から近い「千貫石温泉」に行くことに。R4を北上し、温泉に近づいてくると渋滞しだした。もう少し、の所でブラックバードの友人はバイクの熱と排ガスに我慢しきれず、渋滞の右側から走っていってしまった。

もう少しで曲がるところだったのに・・・と思いながら、しょうがないのでキャンプ場へ向かう。キャンプ場に着いてみると誰もいなかったが、少しするとブラックバードが戻ってきた。気を取り直して、温泉へ向かう。

キャンプ場横の道を西に進み、県道288にぶつかったところで左折、最初の信号で右折し県道37にぶつかったところで左折。少し走ると右手に出てくる「千貫石温泉 湯本東館」で入浴。

ここに向かうとき「金ヶ崎温泉」の文字はあったけど、「千貫石温泉」の文字は出てこなかったのが不思議にだった。

温泉からの帰りビールを買って、キャンプツーリング最後の夜を迎えた。

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