2003.8.4(月) ? 7(木)
8月4日(月) その1
初の東北ツーリングに期待が膨らむ
5月末の馬籠・妻籠キャンプツーリングの興奮冷めやらぬ6月頭、ブラックバードの友人から一通のメールが届いた。「2003年度キャンプ企画-第2弾」。も、もう次の企画?なんと素早い企画、と思いつつメールを開いた。今度はどこへ?。
「東北制覇に向けて...3泊4日で岩手の小岩井農場近辺を起点に、遠野観光、秋田の男鹿半島を制覇」。3泊4日でなんと盛りだくさんな。
東北は車で山形にしか行ったことが無く、バイクで行ってみたいとは思っていたが、東北観光に関する知識がまったくない。「遠野ってたまに聞くけど具体的にどんなものがあるの?」、「男鹿半島はどんなとこ?」、「岩手、秋田には他にどんな観光名所があるの?」と行った具合。
早速、情報の最強ツールネット検索と旅ライダーの必需品?ツーリングマップル東北版を買いに走った。
まずは遠野からチェック。民話の里で「カッパ淵」、「続石」などがあるらしいがいまいちピンと来ない。
次に男鹿半島。「男鹿半島と一望できる寒風山」、「爆裂火山湖一ノ目潟、二ノ目潟を一望できる八望台」、「八郎潟」などなど海岸線も良さそうで見所あり。唯一の心配は距離。岩手からここまで走ってグルッと回ることができるのかな?ん?。とりあえず行ってみるか。
続いて起点の岩手には何がある?。ネットで検索しまくるが、あまりピンとくるところがない。さらに検索。「平泉町」。きました!こういうのです。奥州藤原氏栄華の地、源義経最期の地で、「中尊寺、毛越寺」、「義経堂」、坂上田村麻呂が建立した「達谷窟(たっこくのいわや)」などなど。もう少し南へ行くと「巌美渓」という見応えのある渓谷があるらしい。
寺や神社に特に興味はないけど、古い建物や歴史上の人物が関わっていたところはそこそこ興味がある。有料だけどここは行ってみたい。
ある程度、自分の行きたいところに目星を付けて、企画の最終調整。キャンプ場は移動にも便利な北上江釣子ICに近い「北上市憩いの森」に決定し、
1日目:出発?キャンプ場着。
2日目:平泉町観光
3日目:男鹿半島制覇
4日目:帰宅
と決定した。ちなみに参加者はブラックバードの友人と私の二人。
今回購入したツーリングマップルから東北地方全体の防水地図が付いていた。
出発前のメーター。走行距離8,966Km、帰ってきた時には一万キロ越えているか?
当日、5時に集合し5時半頃出発。保土ヶ谷バイパスを抜けて、首都高湾岸線→中央環状線→川口線→東北自動車道に入る。首都高が思ったより混んでいて、第一の休憩地点の蓮田SAに到着した頃には7時半になっていた。
蓮田PAで休んでいる頃には、気温がぐんぐん上がり始めすでに真夏状態。つい先日梅雨明けしたばかりなのに、容赦がない。ブラックバードの友人は500ccのペットボトルを飲み干していた。
次の休憩を巡航距離(約200Km)から考えて上河内SAに決め、給油後出発。東北道では平日なので車は少ないかと思っていたがそこそこ多かったが、周りの巡航速度が思ったより速く、なかなか良いペースで走れる。
暑さと格闘しながらも、次の休憩地点の上河内SAに到着。売店横には木がたくさんあり、ちょうど木陰にあるイスとテーブルのところで一休み。やっぱり普通の日陰と違って、木陰は涼しい。下がアスファルトではなく、土なのも涼しさに多大に影響している。
水分補給のため、タプタプになったお腹を抱えながら次の休憩地点に向けて出発。今度は猪苗代湖に近い(といっても見えないけど)安達太良SA。
相変わらず暑さが厳しく、道路横にある電光掲示板の温度計は30℃を越えている。これを見るたびに、体感的に暑さがさらに増していくようだ。気温が30℃越えたら、せめて表示色を水色にでもして欲しかった。オレンジ色で見た目にも暑苦しいなぁ、と思いながらも、安達太良SAに到着。
なかなか良い休憩が出来た上河内SA。木陰が涼しかったので長めに休憩取りました。
なかなか良い休憩が出来た上河内SA。木陰が涼しかったので長めに休憩取りました。
滑り込みセーフ
安達太良SAでの休憩もそこそこに、長者原SAに向けて出発。気が付くと宮城県に入り、仙台を過ぎるところ。意外と近いなと思いながら、走っているとだんだん雲がでて気温も心なしか下がってきている。
ちょっと雲行きを心配しながら、もっと心配なことがあった。メータはすでにガソリンを入れてから、240Kmになっている。普段ならとっくにリザーブになっているはずなのに、まだその兆候がない。もしかしたら燃料コックは初めからリザーブだったのかも。
走りながらでは確認しようにも出来ず、前を走っていたブラックバードが気を利かせて長者原SA手前の鶴巣PAに入った。バイクを止めて、すかさず燃料コックを見てみるとしっかりリザーブになっていた。
鶴巣PAでトイレから出てくると、大粒の雨がボタボタと落ちていた。初日から雨とは...と思いながらも、ベストタイミングでPAに入れたので今回のツーリングは付いているぞ!と感じた。ただしこの時感じたものは誤りだったことにこの後気づくことになるのであった。
本当にいいタイミングで入ってきた鶴巣PA。写真では分かりづらいけど土砂降りです。
今回はついているぞ、と本気で思っていた。