2008/11/30作成時の情報
GPS機器:ガーミン社 GPS
ガーミン社のGPSでポピュラーなものに「eTrex」シリーズがあります。
- eTrex**, eTrex**Cシリーズ
- もっともベーシックなモデル。現在は一部のモデルのみ販売。
Cはカラーモデル。 - eTrex**H, eTrex**HCシリーズ
- eTrex**, eTrex**Cシリーズに高感度GPSチップを搭載したモデル
- eTrex**Cx, eTrexHCxシリーズ
- microSDに対応したカラーモデル。
microSDに地図やログを保存することが可能。
HCxはCxの高感度GPSチップ搭載モデル
新しくGPSログを保存し、走行軌跡をGoogle Mapsに表示させようと考えている方は、ログの保存容量を考えるとmicroSDにログが保存できるHCxをお勧めします。
このモデルのメリットには以下のポイントがあります。
- ログの保存はmicroSDに保存できるので、多くのログが保存可能
- ログの形式がGPX形式というテキストファイルなので、扱いが楽
- 高感度GPSチップを使用しており受信が途切れにくいため、ログが細切れにならない
ちなみに、内蔵メモリに保存できるトラックログのポイント数は、ほとんどのモデルで10,000ポイントまで保存可能ですが、細かくログを保存しようとすると1日ほどでメモリが一杯になってしまう可能性があります。
eTrex**, eTrex**Cシリーズ
旧モデル。
現在、新品はLegend, Vistaのみしか手に入りません。
ログの保存先は内蔵メモリのみとなっているので、長距離の走行ログを取得には不向きです。
すでにログ保存機器として使用するワンダースワンと、そのソフトウエア・ワンダーウィッチを入手している方くらいしかお勧めできません。
この中でさらにマイナーチェンジ前のモデルではトラックログの保存間隔を設定できないモデルがあります。(eTrexのトラックログが10,000点保存可能になる前のモデルなど)
eTrex | eTrex Venture |
eTrex Legend |
eTrex Vista |
eTrex Summit |
|
---|---|---|---|---|---|
軌跡ログ | 10,000 | 2,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 |
ポイント登録 | 500 | 500 | 1,000 | 1,000 | 500 |
電源 | 単三2本 | 単三2本 | 単三2本 | 単三2本 | 単三2本 |
最大動作時間 | 22時間 | 20時間 | 18時間 | 12時間 | 16時間 |
PCケーブル | RS232C (別売) |
RS232C (付属) |
RS232C (付属) |
RS232C (付属) |
RS232C (別売) |
気圧計 | × | × | × | ○ | ○ |
電子コンパス | × | × | × | ○ | ○ |
ポケナビ ミニ※ |
eTrex Venture |
eTrex Legend |
eTrex LegendC |
eTrex Vista |
eTrex VistaC |
|
---|---|---|---|---|---|---|
軌跡ログ | 1,024 | 5,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 |
ポイント登録 | 500 | 3,000 | 1,000 | 500 | 1,000 | 500 |
電源 | 単三2本 | 単三2本 | 単三2本 | 単三2本 | 単三2本 | 単三2本 |
最大動作時間 | 22時間 | 20時間 | 16時間 | 28時間 | 12時間 | 20時間 |
PCケーブル | RS232C (別売) |
RS232C (付属) |
RS232C (付属) |
USB (付属) |
RS232C (付属) |
USB (付属) |
気圧計 | × | × | × | × | ○ | ○ |
電子コンパス | × | × | × | × | ○ | ○ |
液晶 | モノクロ | モノクロ | モノクロ | カラー | モノクロ | カラー |
地図 | × | × | 1/20万 日本全国 道路地図 (日本語版) |
1/20万 日本全国 道路地図 (日本語版) |
1/20万 日本全国 道路地図 (日本語版) |
1/20万 日本全国 道路地図 (日本語版) |
※エンペックスがeTrexがベースに独自に日本語化したモデルで、私が現在所有しているGPS。
表のモデルは旧eTrexをベースにしているため、スペックはかなり低い。
現在販売されているエンペックス ポケナビミニEX FG-530は、動作時間を見る限りeTrexHをベースにしているようだ。
eTrex**H, eTrex**HCシリーズ
上記ベーシックなモデルに高感度GPSチップを搭載したモデルで、ビルの谷間や山間など受信が途切れがちな場所でも、受信性能がアップ。
バッテリーの持ちが悪く、性能がよくバッテリーの持ちが良くなったCxシリーズ以降がある現在、このモデルを選択する意味はあまりない。
eTrex H (英語版のみ) |
eTrex SummitHC (英語版のみ) |
eTrex VentureHC |
|
---|---|---|---|
軌跡ログ | 10,000 | 10,000 | 10,000 |
ポイント登録 | 500 | 500 | 500 |
電源 | 単三2本 | 単三2本 | 単三2本 |
最大動作時間 | 17時間 | 14時間 | 14時間 |
PCケーブル | USB(付属) | USB(付属) | USB(付属) |
気圧高度計 | × | ○ | × |
電子コンパス | × | ○ | × |
液晶 | モノクロ | カラー | カラー |
地図 | 日本地図はなし | 日本地図はなし | 1/20万 日本全国道路地図 (日本語版) |
eTrex**cx, eTrex**HCxシリーズ
現在入手できるeTrexの中で高スペックモデル。
日本語版は高いので、ログ保存のみで使用する方は英語版がお勧め。(かなり価格差がある)
またCxシリーズはネットショップを見る限り見当たらないので、選択肢はHCxとなるでしょう。
eTrex LegendCx |
eTrex LegendHCx |
eTrex VistaCx |
eTrex VistaHCx |
|
---|---|---|---|---|
軌跡ログ | ・10,000(内蔵) ・microSDの容量内 |
・10,000(内蔵) ・microSDの容量内 |
・10,000(内蔵) ・microSDの容量内 |
・10,000(内蔵) ・microSDの容量内 |
ポイント登録 | 500 | 1000 | 500 | 1000 |
電源 | 単三2本 | 単三2本 | 単三2本 | 単三2本 |
最大動作時間 | 32時間 | 25時間 | 32時間 | 25時間 |
PCケーブル | USB(付属) | USB(付属) | USB(付属) | USB(付属) |
気圧高度計 | × | × | ○ | ○ |
電子コンパス | × | × | ○ | ○ |
液晶 | カラー | カラー | カラー | カラー |
地図 | 1/20万日本全国 道路地図 (日本語版) |
1/20万日本全国 道路地図 (日本語版) |
1/20万日本全国 道路地図 (日本語版) |
1/20万日本全国 道路地図 (日本語版) |
microSD | 対応・別売 | 対応・別売 | 対応・別売 | 対応・別売 |
保存されるログの形式
microSDに対応したCx, HCxで保存されるログの形式はGPX形式のテキストデータです。
microSDをPCで読み込めば、ログデータの保存が可能なので扱いが楽です。
それ以外の機種は専用のデータなので、「GPSログコンバータ・編集ソフトの紹介」で説明するソフトなどを使用しないとログが取り出せず、GPSとPCをつないだり等、以外と手間がかかります。
バイクへの取り付け
GPS単体でバイクへ取り付けるときは、GARMIN純正 ハンドルバーマウントブラケットを使用していますが、振動による瞬断が報告されている例もあるようです。私が使用した感想では近場峠道レベルでは問題ありませんでした。
高速を使うキャンプツーリングではタンクバッグへ入れているので、不明です。
ログ保存用機器:ワンダースワン・ワンダーウィッチ
私が使用しているGPSは一番易いeTrex(製品名の後になにも付かないモデル)をEMPEXが日本語ローカライズした「ポケナビミニ」です。得られるGPS情報はeTrexと同じなので特に問題はないようです(値段はちょっと高かった)が、モデルが古く、ログ保存間隔の設定ができず、ログ保存ポイントも10,000ポイントも保存できません。(現在販売されているポケナビミニはeTrexHの日本語ローカライズ版のようです)
そこで使用するのが、ログを保存するための別の機器・ワンダースワンとワンダーウィッチです。
しかし現在、ワンダースワンにGPSのログを保存するためのソフトを動かすために使用する、ワンダーウィッチというカートリッジとOSのセットは販売終了しており、オークションなどで入手するしか方法がない状況です。
また、この方法で主流となっていた安いeTrex英語版も中古でしか入手するしかなく、新たに始める方はmicroSDにログが保存できる、eTrex HCxシリーズを購入されることをお勧めします。
ちなみに私が構築しているワンダースワンへGPSログを保存する方法や、バイクに積載している写真は、
バイク用品[ ワンダースワンでGPS走行軌跡保存セット ]
を参照してください。
写真のようにかさばってしまうのが難点。
目次
- GPS機器・ログ保存用機器の紹介と保存されるログの形式
- GPSログコンバータ・編集ソフトの紹介
- カシミール3D
- trk2goolgemaps & kml
- GPS Babel
- GPSログコンバーターソフト「轍」機能テスト
GPSのログを利用して、Google Mapsに走行軌跡やウェイポイントを表示させるためのデータを出力するソフト「轍(wadachi)」の簡単な機能テストです。
データの間引きによるKMLファイルの圧縮、ウェイポイントの作成の簡単さなど、現段階で一番便利なソフトです。
- Google Maps用データの作成